千葉県千葉市中央区税理士・公認会計士。コラム
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エコリフォームの費用       

 

 省エネ家電などで話題になったエコポイント制度だが、住宅についても、一定基準を満たす住居の新築や窓などのリフォームを行うことで、エコポイントが発行される。住宅エコポイントは、賃貸用に所有する住居も対象とされており、そのエコポイントを追加工事の代金に充当すること(即時交換)もできるため、これを機に、こうしたリフォームを行うアパマンオーナー等も少なくないだろう。
 そこで気になるのが、そのエコリフォーム費用が資本的支出に当たるのか、それとも修繕費になるのかだろう。税務上、減価償却資産に対して、その資産の価額を増加させるような改良等の費用は「資本的支出」となり、一時の損金にはならずに原則、新規取得資産として償却する必要があるが、資産の原状回復に要した費用であれば「修繕費」として全額を一時の損金に計上できる。
 実務では、その費用が資本的支出か修繕費か判断に迷うケースも多いので、形式基準をはじめとした様々な取扱い通達が置かれているわけだが、住宅エコポイントの対象となるリフォームは、一定の断熱性を満たす窓ガラスの交換、内窓の設置、壁や天井に一定量の断熱材を入れることなどが対象とされており、いずれも、その建物の価額を増加させることとなるため、基本的には資本的支出に該当するとみていいだろう。
 しかし、たとえ資本的支出に該当する費用であっても、20万円未満の少額なものであれば、修繕費としてその全額を一時の損金にできる。例えば、ポイント対象となる窓ガラスの交換を一つの窓にだけ行うとすれば、その費用は、窓ガラス代、取り付け工事代金を含めても20万円以内に収まるだろう。その場合、修繕費として扱うことができる。
 もっとも、その費用が20万円未満であるかの判定は、一つの計画に基づき同一の固定資産に対する改良等にかかった費用でみるとされているため(法基通7-8-3)、かりに、そのマンションの全部屋の窓ガラスを断熱ガラスに交換するようなエコリフォームを実施するのであれば、一つの窓ガラスの交換に要した費用ではなく、そのアパート全部屋にかかった費用の合計で20万円未満かどうかを判定することとなる。
  

           

 
                                 税務通信平成22年8月30日号より










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