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LEDの取替工事と資本的支出・修繕費

 

 蛍光灯からLEDランプへの取替費用は、天井のピットに装着された照明設備(建物付属設備)の工事を行っていない場合、修繕費として処理できる(国税庁質疑応答事例「自社の事務室の蛍光灯を蛍光灯型LEDランプに取り替えた場合の取替費用の取扱いについて」)。ただ、照明設備の工事も併せて行った場合には、「資本的支出」となるケースもあるようだ。
 これは、固定資産の修理、改良等の費用のうち、固定資産の通常の維持管理又は原状回復に要したと認められる部分は修繕費、固定資産の価値を高め、又はその耐久性を増すと認められる部分は資本的支出として取り扱うためだ(法基通7−8−1、7−8−2等)。
 建物付属設備となる証明設備は、ランプだけでなく天井に組み込まれた配線や安定器等も含めた設備全体をいうことから、照明設備の効用を発揮するための1つの部品である蛍光灯をLEDランプに取り替えても、その部品の性能が高まったことをもって建物附属設備としての価値等が高まったとまではいえない。したがって、この取替費用は「修繕費」として処理できる。
 しかし、LEDランプについては様々な種類があり、取替えで電気工事が必要なケースや天井ごと照明設備を交換するケース等、工事の規模や用途にとってまちまちだ。そのため、照明設備の工事も併せて行う場合は、工事によって照明設備の価値が高まっているか、耐久性が増しているかを個別に判断する必要があり、修繕費か資本的支出かの判断に迷う場合もある。
 このように、工事費用が修繕費であるか資本的支出であるか明らかでない場合、一種の簡便法として、その金額が60万円未満である場合又は前期末のその資産の取得価額のおおむね10%相当額以下である場合には修繕費として処理できる取扱い(法基通7−8−4)や、継続適用を要件に一定額を修繕費として残額を資本的支出として処理できる取扱い(法基通7−8−5)がある。
 


                                 税務通信平成28年7月18日号より










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