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乳がんと医療費控除

 

 梨園の妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが若くして亡くなったことでも注目を集めた乳がんは、11人に1人の確率で発症するともいわれている病だ。
 今般、国税庁は文書回答で、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(HBOC)の患者が受けた遺伝子検査費用と切除手術(再建手術含む)費用は医療費控除の対象となる旨を示した。ただし、遺伝子検査等の費用に関しては、検査の結果HBOCでなかった場合など、疾病の治療を伴わない場合は医療費控除の対象外になるという。
 ところで、HBOC患者が受ける検査や手術は乳がん等の発症を予防するために行うものだが、人間ドッグ等で乳がん等が発覚した場合の検査や手術の費用はどのような取り扱いになるのだろうか。
 人間ドッグその他の健康診断に係る費用ついては、検査の結果、がんが発見され、引き続きその治療を行った場合には、例外的に医療費控除の対象となる(所基通73−4、国税庁質疑応答事例「人間ドックの費用」)これは、治療に先立って行われる診察と同様に考えることができるためだ。
 乳房の再建手術費用については、インプラントによる再建を行う場合、平成25年7月から保険が適用されることとなった(厚労省「医療機器の保険適用について(総−1−2))。また、原則として医療費控除の適用も可能となった。
 このほか、CAL組織増大術という患者自身の脂肪を吸引し、そのうち脂肪由来肝細胞を抽出して移植して再建する場合も、自由診療ではあるが、いわゆる豊胸手術のように美容目的で行われるものとは性格が異なることから、その費用は医療費控除の対象となっている(国税庁文書回答「乳がんの治療に伴い乳房を失った患者に対する『CAL組織増大術』を用いた乳房再建手術に係る医療費控除の適用可否について」)。

 
 


                                 税務通信平成29年11月20日号より










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