税務署に書面で申告書等を提出した場合、申告書等の控えに収受日付印の押なつが行われていたが、本年1月より押なつがなくなった(No.3829等)。当面、税務署の窓口や郵送で希望すれば、申告書等を収受した日付と税務署名が記載された「リーフレット」を受け取ることができるが、提出した申告書等の年分や種類は記載されない。提出書類の種類等は、メモをとるなど自身で管理・記録する必要がある。
そのほかの書面で提出した申告書等の提出年月日等の事実確認の方法として、「@申告書等情報取得サービス」、「A保有個人情報の開示請求」、「B税務署での申告書等の閲覧サービス」、「C納税証明書の交付請求」がある。
上記@では、パソコン等でe-Taxにより、直近3年分の所得税の確定申告書と青色申告決算書及び収支内訳書のPDFデータを無料で取得できる。提出した令和6年分の所得税の確定申告書等データの取得は、令和7年5月1日以降に申請できる。マイナンバーカードが必要で、申請からデータの取得まで数日かかる。
Aは、税務署への個人情報の開示請求により、提出した申告書等の内容を確認できる。写しの交付には1か月程かかり、手数料は300円(オンライン申請は200円)。法人の申告書等には利用できない。
Bでは、税務署の窓口において、過去に提出した申告書等を閲覧できる。Cについては、提出した申告書等に係る納税額等の証明書を取得できるが、提出年月日は確認できない。手数料は1枚につき400円(オンライン申請は370円)かかる。
書面提出ではなく、e-Taxで申告書等データを送信した場合は、「メッセージボックス」より送信日時や内容を確認できる。なお、納税者が税務署(国税庁・国税局含む)に提出する全ての書面について、収受日付印の押なつは行われない。
税務通信令和7年1月27日号より
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